一途な総長は私を甘く惑わせる
地を這うような声にビクッと身体を震わせる私。


怖くて反射的にぎゅっと目をつぶる。


そのときほんわりした声が聞こえた。


「コラコラ、蓮キュンいじめちゃダメだよー?」


暖かい声色に安堵し閉じていた目を軽く開く。


ん!?!?!?


飛び込んできた視界に目をぱちぱちさせる。


むっちゃ暗いんですけど!!


自分が何処にいるのかすら分かんない……


こんな暗いところで一体何してるんだろう?


「え?なに?
誰か来たの??」


次は拍子抜けた声がした。


3人……居るのかな?


「教師か?
さっさと帰ってくれ。」


あれ?


また違う声がしたよ?


何人居るんだろう??


にしても……


何も言わなくてこの追い出されよう。


酷くない!?


傷つくよ!?!?


< 4 / 15 >

この作品をシェア

pagetop