夏樹先輩、好きでした。
「おはよう、花梨ちゃん」
「おはようございます」
先輩があまりにもじーっと、私のことを見つめてくるものだから。
私は、思わず俯いてしまう。
「もしかして、今日さっそくポニーテールにしてきてくれたんだ?」
「っ、はい」
私いま、汗やばいんで。あんまり見つめないでください……!
いや。これは、先輩のためのポニーテールだから。やっぱり、見て欲しいかも。
「いやぁ、嬉しいな。花梨ちゃん、すごく可愛い」