入学初日にプロポーズされました


「あぁ、もう…」


小さく、ぺちと頬を叩いて気を引き締める


らしくない

こいつの爆弾発言は慣れてるはずでしょ



「ふ、何してるの、希穂ちゃん」

「っ!?」

声をかけられ驚き、椅子が鳴る


目を向けると机に頬をつけたままこちらを見ていた


「…………な、なにも」

「寝てると思った?」

「…………別に、なんとも思ってない」


心を読まれ、必死に取り繕う

確信を持っていそうな微笑がどこかむかつく


手のひらで転がされている感じがして
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