入学初日にプロポーズされました
「参ったなぁ……」

「いつもの仕返しよ」


いつもの如く表情と言葉の合わない男から目を逸らす



ふと、視線を感じて…




「…………君が、希穂ちゃん?」


「へぁ?」


顔をじっと見てきたかと思えば、ぼそっと呟いた

それに、首をかしげる


内田界人のお兄さんは私の顔をさっきからじっと見てくる



「なるほど、かい……………」



「………兄貴、早く鍵開けて」

「ふ、あぁ、うん、分かったよ」



話をそらすように内田界人がお兄さんの背中を押した


それに意味深な笑みを浮かべていて更に謎が深まる



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