入学初日にプロポーズされました
「俺が呼んで欲しいからだよ」

「意味分からない、絶対無理」


首を振って拒否する


呼び慣れてないのに無理に決まってる



「呼んでくれないと、今日帰さないからね」

「っな!?」


脅しのようなことを言われ、目を見開く


「ね、希穂ちゃん」

「………、…べつに、そうなったら勝手に帰るから」


呼んで?と首をかしげる男の言うとおりになるのかなんだか癪で、そう言い返す




「帰さないよ?」

「っ…、…、……」


はっきりとした口調で言われ、言葉に詰まる


こいつ、絶対そうするつもりだ…





「きーほーちゃん」

「っぅ……」



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