入学初日にプロポーズされました
「あぁもう…!
…………分かった、考えとくから。なに?今日はここで無駄な話して時間潰すわけ?」


わたしはそれでもいいけどっ

と、やけくそ気味に叫ぶと、内田界人は、…、…



「うん、行こ、希穂ちゃん喜んでくれるといいな」

そう言って笑い、右手を差し出してきた



意味が分からず首をかしげると

「手」

と、言われた




手?

言われるままに手を出す




「!!???」

「デートだからね」

と、指を絡められた


「何言って……!離しなさいよ!」


ぶんぶんと振り回しても離してくれる気配はなく

むしろ力が強まったような気もする



「むーり、もう希穂ちゃんの手の感触堪能してるから」

「変態っ」

楽しげに笑う男を睨む
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