入学初日にプロポーズされました
「よし行こー、今日は絶対離さないからね」
「絶対離れてやる」
1人、小さく意気込み大人しく着いて行った
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「ここ?」
「うん、悩んだんだけど希穂ちゃんは買い物とか元気に走り回るとか、そっちよりこっちの方が好きかなって」
珍しく不安げな顔をする男
そのレアな表情を写真に収めたい、なんてらしくないことが浮かんだ
が、すぐにかき消し、男に向き合う
「うん、好き」
「え、やば……俺のこと?それ告白ってとって言い?付き合う?」
せっかく素直に言葉が出てきたのに冗談のせいで台無しだ
ため息をつき、顔をそらす
「はぁ……、でも、なんで私が猫好きだって知ってたの?」
「え?聞く?」
「……………聞かないでおくことにする」
なんだか裏がありそうなので知らないふり
けど、嬉しい
私のことを考えてくれたことが分かる