入学初日にプロポーズされました
「俺が希穂ちゃんしか見てないから拗ねてるのかな?」


「………は?」


突然意味分からないことを言い出した


意味が分からない



「深帆くん、希穂ちゃんみたいだね

ツンツンしててそっくりだ」



「意味分からない、怒るよ?」

「すでに怒ってる、
スゴくしわ寄ってるよ」


とんとんと眉間を指で叩かれ、それを払いのける



「触んな」

「ほんとつれないなー」



「………………………」





「ま、楽しそうだからいいけど」


男の独り言は猫に夢中になる私には届かなかった


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