入学初日にプロポーズされました
~*



「楽しかった?希穂ちゃん」


「…………うん、今日はありがと」


お昼過ぎまでキャットカフェにいて、猫を堪能した後

いろいろなところに行き、いつの間にか夕方



「こちらこそ
ってことで、またデート行こうね?」


「……は?これは賭で負けたからでしょ。
もう賭けなんてやらないから、2度と行かないよ」



「残念」


なんて言いつつ笑顔


いつもそう

感情を顔に出さないというか…………

感情を読みにくいというか…………



「っ……、……」

「??どうしたの?」


思わず足を止めてしまいはっとする


顔を覗き込んでくる男に首を左右に降る



危ない




「??」


うつむき加減で駅まで歩いた

「はぁ………」


「あ、やっぱり今日は疲れた?電車では寝てていいよ、俺起こすから」

「遠慮しておく、疲れたけど眠くない」



「残念、希穂ちゃんの寝顔みたかったのに」

「…………」

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