入学初日にプロポーズされました
「はなせ~」

「んっと、希穂はなんもあたしに話してくれないんだもん……そろそろ拗ねるよ?」

「そ」


「つめたい~!希穂~」

「うるさい」

「なにしにしたのよあたしのところに!」

むうううと頬をパンパンにさせる梨桜。冷たくしすぎかな?と思うがいまさら変えられない。


「逃げてき……んっ…暇だったから」

「逃げてきた!?誰から誰から!?」


口滑らした……



目を輝かして肩を揺すってくる梨桜に発言を後悔する。

つい気を抜いて本音がでてしまった。

これじゃあごまかすのは難しそうだ。


なんて考えながら唇を噛む。


「あち、希穂真剣に悩んでる感じ?」
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