入学初日にプロポーズされました

「話さないと……ね？」

にっこり笑って圧をかけてくる梨桜、

いつもうるさいやつの無言の圧はすごい。


そそそ、と身を轢引こうとするも肩をつまれていてそれは許されない。


「……こないだでかけたときあったでしょ？」

「うんうん、思ったより楽しかったってやつね？」

「……そう。その時、あいつ見かけて」


「あいつ……ってもしかして……」

「うん」

梨桜の目が大きく見開かれた。


「ん？待って、あいつと内田無視することになんの関係が？」

「……えと……ね」


うつむき、黙り込む。




「……前、言われたこと思い出しちゃって、もしかしたら今もクラスの女子におなじこと思われてるのかなって思ったら……怖くなって、さ」


途切れ途切れに言ってから、梨桜の反応をうかがう。