入学初日にプロポーズされました
耐えられなくなり目を逸らすと

「ふ」と笑みが降ってきた。


横目に見上げると内田は

「希穂ちゃん、話しよ?」


「なんで?必要な……」

「このまま無視され続けたら俺耐えられない。」

「別に、あんたが耐えられなくても私には関係ない」


努めて平装を装いながらそう言ったものの、再び訪れた無言に耐えられなくて唇を噛む。



「……」

「っ、分かった。わかったから」

向けられる視線から逃れるように顔を手で隠した。




「じゃ、まずなんで俺を避けてるか説明してもらおうかな」

「っ…………」


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