入学初日にプロポーズされました
「いやぁ、界人に聞いてもはぐらかされるだけなんだよね~」

「あり得ないですね」


なんであいつははっきり否定しない。

そう思って即答すると綾世さんは不思議そうに目を丸くした。


その顔が予想外でこちらも同じ顔になる。



「そっかー
じゃ、俺と付き合う?」

くくく、と喉をならす綾世さんに、何て返すか考えること約5秒。


私は、思いの丈を伝えることにした。


「……え、っと綾世さん…冗談キツいですよ?」


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