入学初日にプロポーズされました
「とりあえず、もう帰ろ……」

「そーだな
綾世……さん?希穂のことどうも」

「いいえ」


萊の言葉に刺があって、慌てて腕をつねる。

が、返事をした綾世さんの声も冷たくて驚く。


気が合わないのかな???


萊のコミュ力でそれは珍しい。



「遥のばーか」

「るせ、あの梨桜をどうしろってんだ」

「双子の癖に」

「だからなんだよ」


駅までの道のりをずっと言い合いしながら歩いた。
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