入学初日にプロポーズされました

「………何で答えないといけな……」

言葉を途切れさせる

──否、途切れさせられた


人差し指を私の唇に当ててきた

どこか危険な香りがする


「……はぁ…
……………双子の弟」

「…………は?」


嘆息し、ぼそっと零す


「双子…?」

「そう、言ったから離れて」

「………え、ごめん無理」


満足げに口元を緩め、告げられた言葉に唖然とする


「は………きゃふっ…」

「そっか、兄弟か」

「なに、してんのよっ…離れてっ…!」
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