入学初日にプロポーズされました
「希穂は私のものなの!あんたなんかが気安く触って言い存在じゃないの…!」
「何を言っているのかな?
そもそも君、誰?」
「──!!希穂!?私のこと内緒にしてたの!?」
綺麗なストレートのロングヘア
大きな二重の目
整った顔立ち
そのクールそうな見た目からは想像できない騒がしさ
そんな私と萊の幼なじみ
──長良梨桜(ながらりお)は見事な百面相を見せている
こいつら約束破りやがった…!
掴みかかりそうなのを懸命に堪える
「……こえでかい…」
「ああもう、早くはなしなさいよ、
何ちゃっかり希穂の綺麗な手、触ってんのよ!」
私の声は梨桜の叫び声にかき消され、届かなかった