入学初日にプロポーズされました
「あいにくだけど希穂ちゃんは俺のだからさ」


怒りの形相と無表情が対峙し、1つの手を取り合っている

その手の持ち主、──私は、左右に引っ張られる


そんな騒がしい状況で傍観する双子の弟を睨む



何してくれてんだ、しばくぞガキ


約束破った上に見てるだけなんてあり得ねぇ



「治安悪、俺のせいじゃないって」

小さな声で伝えるとうまく認識した萊がヤレヤレと首を振った


その大げさな態度にため息が出る

こっちがやれやれ、だよ…


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