入学初日にプロポーズされました
察しのいいやつだ


去って行く背中にすかさず立ち上がり、梨桜が目を剥いている
 
表情が豊かで羨ましいこと…



「はぁっ!?萊っ!?」

「梨桜ちゃんも戻れば?」

「は?」


ひらひらと手を振る男に眉を寄せる梨桜


「ほら、萊くんも戻ったんだし、君も、ね?」

「バカなんじゃないの、希穂とあんたを2人にするわけないじゃんっ…!」


べー、と舌を出す梨桜

の、頭を小突き、時計を指さす


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