入学初日にプロポーズされました
たいして力を込めていないのに頭を抱えた梨桜は頬を膨らませている



「授業始まるけど、もうすぐ」


「う…」

「希穂ちゃんのいうとおり、ほら戻りな」

「あんたと希穂を2人にしたら何があるか分からないでしょ!?」


「長良さん、なら私たちが葉月さんをお守りする?」

「え…ちょっ…」


叫ぶ梨桜にクラスメートが悪乗りしてきた

その言葉に驚き、声を上げる

 
「マジ!?ありがとう!
私は長良梨桜!あなたたちは?」

笑顔の花を咲かせ、コミュ力を発揮する梨桜にため息を漏らす

この切り替えの速さは随一だ
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