入学初日にプロポーズされました
「ん?どうしたの希穂ちゃん
俺の顔に見惚れてた?」


楽しげな声にはっとして目をしばたかせる

頬杖をつく内田界人がこちらを見て口角を上げていた


「死んでもありえない」


冗談(だと思っている)に本気で返し、顔をそらす

だめだ、こいつのことで悩んでもいいことがない


「えー、それはわからないよ」

「分かる」


「希穂ちん、こいつに変なことされたら授業中でもわたしのところに逃げてきていいからね」

時間のため、渋々戻っていった2人


本当に申し訳ない


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