入学初日にプロポーズされました
それを取り合わないのがこの男であって



「一緒に寝よー、希穂ちゃん」

「病人はお一人で寝てください、さようなら」

「つれないな、」

「………けど、ほんとに元気なの?」


心配になり、目だけを向ける

私がそう口にしたのが意外だったのか目を丸くしている



「別に、元気ならいいの」


無言に耐えられなくて、そう言って背を向ける


らしくないこと言った…


「希穂ちゃん」

「な………「え?襲っていいの?」」


…………………は?

「なに?」と聞こうとして開けたままの口から声が漏れる
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