入学初日にプロポーズされました

「………負けたら、私のお願い聞いてもらうから」

「お願い?何それ可愛すぎ
今聞いてあげようか?」


嬉しそうな顔をされ、悔しさがまた募る

ほんとうに掴みにくい男だ



「っ…それなら、賭けの意味がないでしょう」

「それもそうだね」

「そう」

「じゃ、忘れないでね、デートの約束」

「あなたが勝つとは限らないでしょ」


どこか自慢げに頭を撫でられ、そう口にする


ぐちゃぐちゃになっちゃう…

指で前髪をいじる


「だいじょーぶ、絶対勝つから」
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