凄腕ドクターの子を妊娠したら、溢れるほどの愛で甘やかされています
柊矢さんが私の耳元で囁いた。吐息がかかり、ぴくんと肩が飛び跳ねる。
夜景に夢中になっているうちに柊矢さんは、私の背後に回っていた。
「紗衣さん」
両肩を捕まれ、くるりと体を回転させられる。心臓が早鐘のように鳴った。
私を射抜く柊矢さんの眼差しは、力強くて切なげで。思わず息を飲むほどの美しさは、夜景と遜色ない。
見つめ合う時間が少しあってから、唇が触れ合った。角度を変え、前髪をさらりと揺らした柊矢さんに、唇を優しく食まれる。
「んっ……」
チュッとリップ音を鳴らして一度唇を離し、間近で見つめられた。
私の頬を手のひらで包み込み、見下ろす目線の色気に頭がクラクラする。
まさかこんなことになるなんて、叔父からレストラン・イリゼの名刺をもらったときには想像もしなかった。
ベッドに移動しながら再び唇を重ねる。
今度は恋愛経験値の低い私にとっては、刺激的な口付けだ。擦り付けて、吸い取って貪るキス。
足がもつれてベッドまでのほんの数歩の距離が遠く感じた。
息ができなくて苦しい。許容を越えた息は鼻から熱く抜けた。
「んんっ、ふ……ん」
柊矢さんの舌は、私の口内を探るようにしっとりと動く。
こんなに密着していたら、ドキドキと強く鳴る私の心臓の音が、たぶん相手にも伝わっているんじゃないかと思った。
それでも柊矢さんは私の体を熱くする手を止めない。ベッドに寝かされた私に、丁寧なキスを繰り返した。
キスだけで下半身がもぞもぞ動いてしまう。こんなもどかしい感覚は初めて。
どうしちゃったんだろう、私……。体も思考もトロトロにとろけそうだ。
夜景に夢中になっているうちに柊矢さんは、私の背後に回っていた。
「紗衣さん」
両肩を捕まれ、くるりと体を回転させられる。心臓が早鐘のように鳴った。
私を射抜く柊矢さんの眼差しは、力強くて切なげで。思わず息を飲むほどの美しさは、夜景と遜色ない。
見つめ合う時間が少しあってから、唇が触れ合った。角度を変え、前髪をさらりと揺らした柊矢さんに、唇を優しく食まれる。
「んっ……」
チュッとリップ音を鳴らして一度唇を離し、間近で見つめられた。
私の頬を手のひらで包み込み、見下ろす目線の色気に頭がクラクラする。
まさかこんなことになるなんて、叔父からレストラン・イリゼの名刺をもらったときには想像もしなかった。
ベッドに移動しながら再び唇を重ねる。
今度は恋愛経験値の低い私にとっては、刺激的な口付けだ。擦り付けて、吸い取って貪るキス。
足がもつれてベッドまでのほんの数歩の距離が遠く感じた。
息ができなくて苦しい。許容を越えた息は鼻から熱く抜けた。
「んんっ、ふ……ん」
柊矢さんの舌は、私の口内を探るようにしっとりと動く。
こんなに密着していたら、ドキドキと強く鳴る私の心臓の音が、たぶん相手にも伝わっているんじゃないかと思った。
それでも柊矢さんは私の体を熱くする手を止めない。ベッドに寝かされた私に、丁寧なキスを繰り返した。
キスだけで下半身がもぞもぞ動いてしまう。こんなもどかしい感覚は初めて。
どうしちゃったんだろう、私……。体も思考もトロトロにとろけそうだ。