凄腕ドクターの子を妊娠したら、溢れるほどの愛で甘やかされています
「紗衣さんが謝ることなんてないよ」
確実に白けさせたし、手慣れている柊矢さんに比べてセカンドバージンとか恥ずかしいと思った私の額を、柊矢さんが優しく撫でた。
「やめる?」
前髪を骨っぽい指ですくい、穏やかな声色で続ける。
「俺は、できればやめたくないけど」
シーツに縫い付けた私の両手を自分の手でギュッと掴んだ柊矢さんに、乞うような眼差しを向けられて。
胸が締め付けられ、きゅんとした。
「私も、やめたくたい、です……」
ぎこちない口調で答えると、柊矢さんはふっと頬を弛緩させて呟いた。
「可愛い」
「え⁉」
耳から順に、顔中がボッと赤くなる。一気に火照って頭から湯気が出てるんじゃないかと不安になるくらい熱かった。
今のは照れた……。
だってこんなにハンサムな人が至近距離にいること自体非現実的なのに、その上甘い言葉をかけられるなんて。心臓がいくつあっても足りない。
「紗衣さん、可愛い」
私の反応を面白がるように、クスリと笑いながら柊矢さんがわざと繰り返す。
これ以上赤くなったら発火するんじゃないだろうか。耐えられなくて首を振り、顔を隠すように俯く。
確実に白けさせたし、手慣れている柊矢さんに比べてセカンドバージンとか恥ずかしいと思った私の額を、柊矢さんが優しく撫でた。
「やめる?」
前髪を骨っぽい指ですくい、穏やかな声色で続ける。
「俺は、できればやめたくないけど」
シーツに縫い付けた私の両手を自分の手でギュッと掴んだ柊矢さんに、乞うような眼差しを向けられて。
胸が締め付けられ、きゅんとした。
「私も、やめたくたい、です……」
ぎこちない口調で答えると、柊矢さんはふっと頬を弛緩させて呟いた。
「可愛い」
「え⁉」
耳から順に、顔中がボッと赤くなる。一気に火照って頭から湯気が出てるんじゃないかと不安になるくらい熱かった。
今のは照れた……。
だってこんなにハンサムな人が至近距離にいること自体非現実的なのに、その上甘い言葉をかけられるなんて。心臓がいくつあっても足りない。
「紗衣さん、可愛い」
私の反応を面白がるように、クスリと笑いながら柊矢さんがわざと繰り返す。
これ以上赤くなったら発火するんじゃないだろうか。耐えられなくて首を振り、顔を隠すように俯く。