凄腕ドクターの子を妊娠したら、溢れるほどの愛で甘やかされています
一緒に車に乗るところって、橋野店長に強引に誘われたあと、柊矢さんが送ってくれた日?それとも柊矢さんのマンションに行った日だろうか?
橋野店長と早乙女さんが近くにいないか確認はしたけれど、ほかに見てる人がいたなんて全然気づかなかった……。
病院内で噂になって、柊矢さんに迷惑がかかっていないかな。
不安に襲われた私の心臓が、早鐘のように鳴った。
「いいなー! 柊矢先生が彼氏だなんて、めちゃくちゃ羨ましいです! いつの間にお付き合いされてたんですか⁉」
すっかり勘違いしている早乙女さんに、両手を振って否定する。
「いえ、そういうんじゃないですよ」
「夜のドライブデートですか⁉ いいですね!」
「ち、違いますって!」
必死になって声が大きかったせいか、厨房で作業していた橋野店長が怪訝な表情でこちらを見ていた。
てっきり私語を咎められるかと思い、私は口をつぐんで頭を下げる。
けれども早乙女さんの反応はまったく違った。
「店長残念でしたね! 松本さんを可愛いって言ってたのに、柊矢先生なら敵わないですよ」
冷やかすような声で言うと、私と橋野店長を交互に見る。
橋野店長が、私を……?
突然のカミングアウトに、私は目を点にする。
「早乙女さん! そういうこと本人の前で言わない!」
爪先立ちで身を乗り出した橋野店長がそう声を上げるのを、私は呆然と見ていた。
橋野店長と早乙女さんが近くにいないか確認はしたけれど、ほかに見てる人がいたなんて全然気づかなかった……。
病院内で噂になって、柊矢さんに迷惑がかかっていないかな。
不安に襲われた私の心臓が、早鐘のように鳴った。
「いいなー! 柊矢先生が彼氏だなんて、めちゃくちゃ羨ましいです! いつの間にお付き合いされてたんですか⁉」
すっかり勘違いしている早乙女さんに、両手を振って否定する。
「いえ、そういうんじゃないですよ」
「夜のドライブデートですか⁉ いいですね!」
「ち、違いますって!」
必死になって声が大きかったせいか、厨房で作業していた橋野店長が怪訝な表情でこちらを見ていた。
てっきり私語を咎められるかと思い、私は口をつぐんで頭を下げる。
けれども早乙女さんの反応はまったく違った。
「店長残念でしたね! 松本さんを可愛いって言ってたのに、柊矢先生なら敵わないですよ」
冷やかすような声で言うと、私と橋野店長を交互に見る。
橋野店長が、私を……?
突然のカミングアウトに、私は目を点にする。
「早乙女さん! そういうこと本人の前で言わない!」
爪先立ちで身を乗り出した橋野店長がそう声を上げるのを、私は呆然と見ていた。