エリート警察官は彼女を逃がさない
そこまで考えて、背中がひやりと冷たくなった気がした、
「美緒?」
「あ……ごめん。なんだった?」
一つの可能性が頭に浮かんでしまった私は、咲良の言葉を全く聞いておらず聞き返す。
「この間の男の人とうまく行かなかったら、飲み会あるけどどうって聞いたんだけど……。そんな感じじゃない?」
私の顔は咲良が一見してわかるほど、動揺していたのだろう。
何かを悟ったように彼女はジッと私の瞳を見つめた。
「ここでは話せさそうね。今日私の家に来る?」
咲良の提案に私はコクリと頷いた。