エリート警察官は彼女を逃がさない
side mio
「銃傷ですね」
「え?」
言われた意味が解らず、私は聞き返した。征爾さんが倒れた後、大急ぎで客間の布団へと寝かせ、かかりつけの医師を父が呼んだ。
そこで突き付けられた現実。その傷を見て私を含め両親も絶句した。
「ただの警察官ではなかったのか?」
静かに父は言うと、私はフルフルと首を振る。
「何も、何も知らないの。だからただの遊びだと思っていたけど……」
声を詰まらせた私に、母が静かに諭すように言葉を続けた。
「話せなかったのね」
確かに仕事の内容を聞いても濁すことも多かったが、ただそれは公務員としてと勝手に思っていた。
「銃傷ですね」
「え?」
言われた意味が解らず、私は聞き返した。征爾さんが倒れた後、大急ぎで客間の布団へと寝かせ、かかりつけの医師を父が呼んだ。
そこで突き付けられた現実。その傷を見て私を含め両親も絶句した。
「ただの警察官ではなかったのか?」
静かに父は言うと、私はフルフルと首を振る。
「何も、何も知らないの。だからただの遊びだと思っていたけど……」
声を詰まらせた私に、母が静かに諭すように言葉を続けた。
「話せなかったのね」
確かに仕事の内容を聞いても濁すことも多かったが、ただそれは公務員としてと勝手に思っていた。