エリート警察官は彼女を逃がさない
「美緒、お疲れ」
会場に入り、華やかすぎる光景に少し圧倒されてしまう。そんな私の隣に笑顔を張り付けたままの同僚の近藤咲良が立つ。
「パントリー今日、死ぬほど大変なんじゃない?」
「もう死んでる」
周りに注意しつつ尋ねれば、咲良は表情そのままで声を低く答えた。
「だよね」
それだけの言葉を交わし、私も全体を見回した。ドレスアップした女性に、タキシード姿の男性、和服を着た落ち着いた女性から、民族衣装に人。
さまざまな人たちの中はみんな、和やかに歓談している。
その中で先ほどの男性を見つけた。周りに溶け込みつつも重要人物の近くにいるその人は紛れもなく、警備のプロなのだろう。
海外のVIPとも会話をしているその姿を、なんとなく目で追ってしまっていて私はハッと意識を戻した。
慌てて料理の残りや、ドリンクが足りているかを確認して指示を出す。
困っている人がいればその人に声をかけ、通訳が必要そうならばそこへと行き会話をする。
そんなことをしている間にあっというまに、パーティーは終わりを迎えていた。
会場に入り、華やかすぎる光景に少し圧倒されてしまう。そんな私の隣に笑顔を張り付けたままの同僚の近藤咲良が立つ。
「パントリー今日、死ぬほど大変なんじゃない?」
「もう死んでる」
周りに注意しつつ尋ねれば、咲良は表情そのままで声を低く答えた。
「だよね」
それだけの言葉を交わし、私も全体を見回した。ドレスアップした女性に、タキシード姿の男性、和服を着た落ち着いた女性から、民族衣装に人。
さまざまな人たちの中はみんな、和やかに歓談している。
その中で先ほどの男性を見つけた。周りに溶け込みつつも重要人物の近くにいるその人は紛れもなく、警備のプロなのだろう。
海外のVIPとも会話をしているその姿を、なんとなく目で追ってしまっていて私はハッと意識を戻した。
慌てて料理の残りや、ドリンクが足りているかを確認して指示を出す。
困っている人がいればその人に声をかけ、通訳が必要そうならばそこへと行き会話をする。
そんなことをしている間にあっというまに、パーティーは終わりを迎えていた。