冬の夜、君と2人で。
プロローグ
ふと、冷たい風が頬を差す。

マフラーにうずめていた顔を少し出して、息を吐いた。

すぅーっと私の口から出ていく、白い空気。

「早く来ないかなぁ」

その呟きは、白い息と共に、雪の降る都会(まち)の中に消えていった。
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