冬の夜、君と2人で。


まぁ、そんなことは忘れて、あの可愛い2人の妹に、とびきりのプレゼントを用意してあげよう。

私の妹ではないけど従姉妹だし、これくらいは、ね?

あの2人めちゃくちゃ可愛いんだよなぁ。

今はどうしてるんだろう。

ーー会いたいなぁ。

私は不意に気になって、冬夜くんに質問を投げ掛ける。

「そういえばさ、あの子たち最近どう? 元気にしてる?」

私が言う「あの子たち」が誰かすぐに分かった様子の冬夜くんは、

「うん。2人とも元気にしてるよ」

冬夜くんは、嬉しそうに答える。

昔から、親戚の間でも、シスコンと呼ばれ育った冬夜くん。

本当に、妹ちゃんたちの事、好きなんだなぁ、と感じる。

心の中で、少し、もやってしてしまう私がいる。

妹ちゃんたちに嫉妬するなんて、自分でも馬鹿だと思う。

「2人とも、弥生に会いたがってたよ。あんな優しいお姉ちゃんは中々居ないって」

冬夜くんは、今ここに居ない妹たちを思い浮かべながら、とても幸せそうに話す。

妹にすら嫉妬してしまう私が、優しい訳がない。

だけど、褒められたのは素直に嬉しいから受け取っておく。

それでも、この思いが届いて欲しいなんて願える訳がないんだ……。
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