冬の夜、君と2人で。
「えっ、や、弥生? どうかした?」

冬夜くんにそう言われて、冬夜くんや、同級生に囲まれて泣いている事に気づいた。

もうなんだか恥ずかしいやら嬉しいやらでぐちゃぐちゃの感情を、どうおさえればいいか分からなかった。

そういう私の気持ちを察してくれたのか、私のすぐ傍に来て、優しく涙を拭ってくれた。

冬夜くんに背中を優しく撫でてくれたことで、少し落ち着いた。

けど、私も、冬夜くんに伝えたい。

「わっ、私……っ」

冬夜くんは、「うん」と頷いて促してくれる。

「私もっ、冬夜くんの事が好き……っ」

「本当に本当に大好き。ずっとずっと、好きだった……」

「だから……っ、ありがとう……」

伝えられた……。

やっと、やっと……っ。
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