溺愛体質の先輩が甘くするのは私だけ。
「ゆびきりげんまん嘘ついても針千本飲ませないけど絶対に結婚して一緒僕からはーなさーない。ゆーび切った!」

「え、えええっ……!?」


急に早口になったけど先輩……!

でも、とにかく……ずっと一緒にいれるってことかな?


「じゃあ、これからよろしくね」


絡めた小指から、私の手を持ち替えてちゅっと王子様のように跪いて口付けた先輩。


「ぬっ……なっ……!?」

「ふふっ」


その笑みは、おかしいぐらいにズルくて、けど愛おしかった。


とってもとっても。


あり得ないぐらい愛おしくて。
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