溺愛体質の先輩が甘くするのは私だけ。
な、なんだったんだろう……。


「あ、真白じゃない」

「美鈴先輩!」


あれから私は美鈴先輩と結構仲がよくなったと思う。

連絡先も交換したし、割と少女漫画が好きという共通点があったり。


「佐伯先輩とうまく行ってるみたいだし、よかったわね!ま!アタシのおかげかしら!」

「ふふっ、そうですね!あ!美鈴先輩、今度あの漫画の新作が出るみたいなんですけど、一緒に買いに行きませんか?」

「マジで?行くわ。日にちはあとで連絡するわね」

「はーい!」


ふふっ、なんだか、本当に学校生活が楽しく感じる。


「……あ!見つけた」

「……?」


後ろからそんな声がして振り向くと……。



< 102 / 150 >

この作品をシェア

pagetop