溺愛体質の先輩が甘くするのは私だけ。

「……そういえば、莉央が言ってた。転校生が来るって」

「……んぇっ……?」


て、転校生……!?

ももも、もしかしてだけど……。


「白鷺さん、だったりしないよね?」

「……そうだとしたら、どうする?」

「ど、どうしよう……!?」


ガタッと思わず立ち上がる。


けれど、そんな立ち上がった音もかき消されてしまうぐらいに騒がしい校内。


「大丈夫、安心して?まだ限らないよ、真白と佐伯パイセンになにか用があるとは」

「そ、そうだよね!」


うんうん、さすがに自意識過剰すぎだ。


「はぁ〜にしても、遊園地楽しみすぎ!」

「そうだね〜!!」

「なにするかいまのうちに話し合わない?」

「いいよ!いいよ!」


やったぁー!!


「じゃあ、まずはジェットコースターだよね!」

「そうだね!」

「次は〜。んー!空中ブランコとか!」

「!めっちゃいい!!」


さすが莉奈ちゃん!

ジェットコースターは少し怖いけれど、乗りたい……!!





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