溺愛体質の先輩が甘くするのは私だけ。
「……まぁ、きてること知ってたんだけど。で、小華井さんにコイツプレゼント」


そう言って部屋に入ってきたのは——



白鷺、さんだった。


「……ふぁ!?が、顔面超ドストライクの先輩……!?」


思わずそう言ってしまっている美鈴先輩。


「……え?美鈴?」

「ん……?は?その喋り方、優星?」


ど、どういうこと!?


なんか、すっごく話について行けない……!!


「なにしてんのよんなとこで」

「お前こそなにしてるんだよ」


急に口調が悪くなった白鷺さん。


「あ、あの……」


ど、どうすれば……。

お熱と、いまの状況のせいでもう頭がぐるぐるだぁっ……。


「真白ちゃん!大丈夫?」


慌てて近寄ってくる千星先輩。


「は、はいっ……なんとか……」

「ごめんね、僕が押し寄せたから……」

「いえ、先輩のせいじゃないですっ……それより、おふたりはどういう関係で……?」


< 133 / 150 >

この作品をシェア

pagetop