溺愛体質の先輩が甘くするのは私だけ。
「先輩、たまに呼び捨てしてますし……真白って、呼んでいいですよ……?!」


ふふっ、可愛い。


「ん〜そうだね。じゃあ、呼び捨てさせてもらうかな」

「!はい!」


うわ、嬉しそうめっちゃ可愛い。


「真白」

「は、はいっ……!えへへっ……」

「っー……。あ、そうだ。じゃあ、真白ちゃんも千星って呼んでよ」

「千星先輩……?」


首を傾げてそう言う真白ちゃん。

はぁ、本当可愛い。

どれだけ可愛ければ気が済むの?


「そうじゃなくて。ん〜。千星くんとか」

「く、くんでいいんですか?」

「ふふっ、当たり前でしょ?僕のお嫁さんなんだから」

「お、お嫁さんっ……!」


嬉しそうににこにこしている真白ちゃんがまた愛らしい。


「えへへっ……じゃあ、千星くんって呼びます!」

「ふふっ、ありがとう、真白」


今度は敬語をやめてもらえるようにしなくちゃなぁ。

けど、いまは千星くんって呼んでくれるだけで我慢するかぁ。

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