溺愛体質の先輩が甘くするのは私だけ。
めちゃくちゃ申し訳ない……。


「……真白、終わったね」

「へ?どういうこと!?」

「多分あのセンパイに気に入られちゃったでしょ?」

「……ふぇ?」


千星先輩に、気に入られた……!?


「い、いやいやまさかそんなことはないでしょ……!」


だってまだ会って2日目だし!


「いやぁ、わからないよあれは」

「いやいや……!!」


っていうか千星先輩モテそうだから、あんまり関わって女の子たちに恨まれたくはないし……。

いや、やっぱり気のせいだよね。


「まぁいいわ。とりあえず、授業頑張るよ」

「そう……だね」





その後、長い授業を終えた私たち。


いまはお昼休みだ。


「にしても……屋上では食べれないのね」

「あ。そうだね」


よくアニメとか漫画とか小説では屋上でお昼を過ごしているのを見るけれど……。

そもそも中学生なんだし、屋上は危ないかぁ。


「真白」

「あ、蒼?どうしたの」

「連絡先、交換しないか?」

「!うん!いいよ!」


よかった……!蒼と良好に行けそうで。


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