溺愛体質の先輩が甘くするのは私だけ。
……?なんか変なこと、言ったかな?


「いいのか?お前」

「姉ちゃん遊び行ってくるねー」

「あ、うん!いってらっしゃい。え、えっと……蒼は嫌だった?」


真冬は家を出て行った。

そして……いま、私たちは2人っきりだ。

これは、チャンスかもしれない……!!


「いや、俺はいいけど……真白は、あの先輩のこと好きじゃないのか?」

「……へっ……!?」


そ、そのことを相談しようと思ったのに、バレちゃった……!?


「っ……そう、だよ……」

「……そうか。」

「でも、どうすればいいかよくわからなくて……よ、よければ教えてくれない!?」


蒼はカッコいいから恋愛経験豊富そうだし!

といっても中学生だけれど。


「……ああ、いいよ」

「!ほんと……!?ありがとう……!!」

「ああ。……なんで、莉奈には言わずに俺に言ったんだ?」

「?あ……最近莉奈ちゃんは……幼なじみの人に捕まりっぱなしだから」


ずっとくっつかれてて、あまり話すことができない。


「そうなのか。」

「うん……」

「……あ。そうだ」

「?」


なんだろう?

蒼はなにか閃いたような顔をする。


< 50 / 150 >

この作品をシェア

pagetop