溺愛体質の先輩が甘くするのは私だけ。
「……簡単にカッコいいとか言うんじゃねーよ。勘違いするだろ」

「?どういうこと?」


自分がカッコいいって勘違いするってこと?

それなら勘違いじゃないから認めていいと思うのにな。


「はー……まぁいい。それより真白」

「ん?」

「ゲームしねぇ?」

「あ!いいよ!」


パッと離された手。

私はゲームをテレビに繋ぐ準備をする。





「準備できたよー!」

「ありがとなー」

「うん!早くやろー!」



そしてその後、私たちは3時間ぐらいぶっ通しでゲームをしていた。


途中で真冬も帰ってきて、共に。


「くそっ……お前うまいな」

「へへ〜ん。うまいでしょ〜」


ゲームは割と得意な方だもんね。

けど……蒼、なかなかやるなぁ……。


「いま何時だ?」

「んー?いま、7時だ」

「マジか」

「そろそろ帰る?」

「んー。そうだな」


楽しかったなぁ〜。


「じゃあな〜」

「あ、バイバイ。またきてねー」

「ああ」


帰って行った蒼。


「姉ちゃん腹減った」

「あ、ごめんごめんオムライスでいい?」

「うん。俺も作る」

「ありがと〜」


そんな調子で、今日が終わった。



次の日。
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