溺愛体質の先輩が甘くするのは私だけ。
『真白ちゃん』
『……ん……——くん?』
『久しぶりだね』
『久しぶり!どうしたの?』
『僕さ、寂しいんだ』
『どうして?』
『真白ちゃんが、思い出してくれなくて』
ああ、そんなに切ない顔を浮かべないで。
こっちまで、悲しくなる。
口が勝手に動いてるみたいだけれど……これはきっと夢だ。
けれど……ものすごい臨場感。
というよりも、知っている安心感……?
『——くんは、——×——○▲』
あ、あれ……?なんだか、言葉がおかしい。
自分の口から出る言葉が、歪んでいるみたいだ。
そして、ふわっと白い光に包まれて。
ピピピピッ ピピピピッ
「ん……」
あ、れ……?
部屋に鳴り響く目覚まし時計の音。
ピッ。
目覚まし時計を止めて、起き上がる。
「……あの男の子、本当に誰だろう……?」
やっぱり、どこか先輩に似ているような……。
でも、こんな夢を見るなんて初めてだ。
けれど、次の日も。
『真白ちゃん。助けて』
次の日も。
『僕、独りぼっちなんだ』
ずーっと、ずーっと。
初めて男の子の夢を見た日から、男の子の夢しか見なくなっちゃって。
『……ん……——くん?』
『久しぶりだね』
『久しぶり!どうしたの?』
『僕さ、寂しいんだ』
『どうして?』
『真白ちゃんが、思い出してくれなくて』
ああ、そんなに切ない顔を浮かべないで。
こっちまで、悲しくなる。
口が勝手に動いてるみたいだけれど……これはきっと夢だ。
けれど……ものすごい臨場感。
というよりも、知っている安心感……?
『——くんは、——×——○▲』
あ、あれ……?なんだか、言葉がおかしい。
自分の口から出る言葉が、歪んでいるみたいだ。
そして、ふわっと白い光に包まれて。
ピピピピッ ピピピピッ
「ん……」
あ、れ……?
部屋に鳴り響く目覚まし時計の音。
ピッ。
目覚まし時計を止めて、起き上がる。
「……あの男の子、本当に誰だろう……?」
やっぱり、どこか先輩に似ているような……。
でも、こんな夢を見るなんて初めてだ。
けれど、次の日も。
『真白ちゃん。助けて』
次の日も。
『僕、独りぼっちなんだ』
ずーっと、ずーっと。
初めて男の子の夢を見た日から、男の子の夢しか見なくなっちゃって。