仮面王子とのメモワール
隣で、可笑しそうにシュウちゃんが笑った。
「もう、笑わないでよー」
「悪い悪い。なんか可愛くて、つい」
サラッとそんなことを言って、またケラケラと笑う。
おまけに頭もポンポン撫でられるものだから、なんだか子供扱いされたような気分だ。
「ほら、あの三角狙って、この角度で投げてみ?」
「え、こう?」
「そうそう」
後ろからシュウちゃんがサポートするように寄り添ってくれる。
あまりにも近い距離に緊張してしまうけれど、今は何よりも投げるの優先。
シュウちゃんに言われた通り投げてみると、なんと3ピン中2ピン倒れた。
「わっ、すごい!」
「え、マジで倒れた」
喜ぶ私と、何故か驚いた様子のシュウちゃん。