ABYSS〜First Love〜
もうどうでも良かった。
ユキナリの気持ちなんて考えてる時間がない。
オレは自分の欲求をむき出しにした。
海の家のシャワールームでユキナリに何度もキスをした。
「リオ…ゴメン。」
ユキナリはそう言うとオレを突き放した。
「ユキナリはどういうつもりなの?
オレにキスしたり、させなかったり…
好きじゃないなら近寄るなよ。」
いつもなら黙ってしまうユキナリだったが
その日は違ってた。
「オレはお前が怖いんだよ。
オレ、好きとかよくわかんないし、
そんな感情ぶつけられてもどう対処していいかわかんない。
お前と寝たらお前はどうなるの?
もっとオレに執着するの?
それともオレの事なんか飽きて…」
「飽きるわけねぇだろ?」
オレはきっともっと好きになるそう思ったけど
ユキナリはそれを望んでなかった。
「執着されたら嫌なんだ。
オレ、ここを去ったらもうお前とは逢わないから。」
「え?」
目の前が真っ暗になった。
「ゴメン。リオ…許してくれ。」
「なんで?」
ユキナリは何も言えずにただ下を向いているだけだった。
ねぇ、ユキナリ…何でだよ?
こんなに好きなのに…やっと抱きしめることが出来たのに…
オレの気持ちは言葉にならなかった。
ユキナリが帰るまであと5日しかなかった。
その夜、ユキナリは来なかった。
どう考えても5日じゃユキナリを好きにさせるのは無理だ。
それでも出来ることはしたかった。
オレは夜遅くにユキナリの部屋を訪ねた。
ユキナリは海の家のすぐ近くにあるオウスケさんの別荘にいる。
「ユキナリさんいる?」
「呼んでくるから上がって待ってろ。」
オウスケさんにユキナリを呼んでもらった。
ユキナリは暗い顔をして
リビングに降りてきた。
オウスケさんは気を遣って自分の部屋に入っていった。
「何?」
「オレの部屋に行こう。
ここじゃ話しにくい。」
「別にいいだろ?ここで話せよ。」
ユキナリはオレと2人きりになるのを避けてるんだろう。
「じゃあ海に行こう。」
ユキナリは渋々海に行くオレについてきた。
「わかったよ。
もうユキナリの気持ちは聞かないし…
追いかけたりもしない。
でも帰るその日までオレの側にいてよ。」
オレはユキナリの手を握った。
絶対にこの手を離さないと思った。
それからユキナリと手を繋いだままただ砂浜を歩いた。
ユキナリの答えを待っていた。
「わかった。側にいるよ。」
ユキナリはオレをちゃんと見て約束してくれた。
その夜、ユキナリはオレの部屋に泊まった。
もちろん何もなかった。
でもこの5日でオレは必ずユキナリをオレのものにする。
その心も身体もユキナリのモノは全部、オレのモノにする。
朝早く起きて2人で海に行った。
いい波が来てユキナリはご機嫌だった。
キラキラと光るミルクティー色の髪が青い海に映える。
「ユキナリ…好きだよ。」
そう言うとユキナリはキスしてくれた。
オレは何も求めない。
ただ与えていくだけしか今はできない。
ユキナリの気持ちなんて考えてる時間がない。
オレは自分の欲求をむき出しにした。
海の家のシャワールームでユキナリに何度もキスをした。
「リオ…ゴメン。」
ユキナリはそう言うとオレを突き放した。
「ユキナリはどういうつもりなの?
オレにキスしたり、させなかったり…
好きじゃないなら近寄るなよ。」
いつもなら黙ってしまうユキナリだったが
その日は違ってた。
「オレはお前が怖いんだよ。
オレ、好きとかよくわかんないし、
そんな感情ぶつけられてもどう対処していいかわかんない。
お前と寝たらお前はどうなるの?
もっとオレに執着するの?
それともオレの事なんか飽きて…」
「飽きるわけねぇだろ?」
オレはきっともっと好きになるそう思ったけど
ユキナリはそれを望んでなかった。
「執着されたら嫌なんだ。
オレ、ここを去ったらもうお前とは逢わないから。」
「え?」
目の前が真っ暗になった。
「ゴメン。リオ…許してくれ。」
「なんで?」
ユキナリは何も言えずにただ下を向いているだけだった。
ねぇ、ユキナリ…何でだよ?
こんなに好きなのに…やっと抱きしめることが出来たのに…
オレの気持ちは言葉にならなかった。
ユキナリが帰るまであと5日しかなかった。
その夜、ユキナリは来なかった。
どう考えても5日じゃユキナリを好きにさせるのは無理だ。
それでも出来ることはしたかった。
オレは夜遅くにユキナリの部屋を訪ねた。
ユキナリは海の家のすぐ近くにあるオウスケさんの別荘にいる。
「ユキナリさんいる?」
「呼んでくるから上がって待ってろ。」
オウスケさんにユキナリを呼んでもらった。
ユキナリは暗い顔をして
リビングに降りてきた。
オウスケさんは気を遣って自分の部屋に入っていった。
「何?」
「オレの部屋に行こう。
ここじゃ話しにくい。」
「別にいいだろ?ここで話せよ。」
ユキナリはオレと2人きりになるのを避けてるんだろう。
「じゃあ海に行こう。」
ユキナリは渋々海に行くオレについてきた。
「わかったよ。
もうユキナリの気持ちは聞かないし…
追いかけたりもしない。
でも帰るその日までオレの側にいてよ。」
オレはユキナリの手を握った。
絶対にこの手を離さないと思った。
それからユキナリと手を繋いだままただ砂浜を歩いた。
ユキナリの答えを待っていた。
「わかった。側にいるよ。」
ユキナリはオレをちゃんと見て約束してくれた。
その夜、ユキナリはオレの部屋に泊まった。
もちろん何もなかった。
でもこの5日でオレは必ずユキナリをオレのものにする。
その心も身体もユキナリのモノは全部、オレのモノにする。
朝早く起きて2人で海に行った。
いい波が来てユキナリはご機嫌だった。
キラキラと光るミルクティー色の髪が青い海に映える。
「ユキナリ…好きだよ。」
そう言うとユキナリはキスしてくれた。
オレは何も求めない。
ただ与えていくだけしか今はできない。