雨降る日のキセキ
「……悪いけど、本気でそう思ってるから」
翔吾の口から出た言葉は冷たかった。
千隼くんは、俯いて何も言わない。
「…どうしてそんなこと言うの…。千隼くんだけの責任じゃないじゃない」
せっかく元気を取り戻していた千隼くんがまた表情を暗くしてしまった。
これじゃ何のために話し合いをしているのか分からない…。
「…じゃあ聞くけど、なんであんな急にクソボール投げ始めたんだよ」
「言いたくないっつってんだろ」
初めて千隼くんが口を開いた。
翔吾を冷たい目で見、フイッと視線を逸らす。
「ほらな。原因が分かってるのに話そうとしない。そのクセあちこちに投げて満塁作って。何度聞いても言いたくないの一点張り。そんなヤツをどうやってリードしろっつーんだよ。信頼関係もクソもない。こんな奴とバッテリーなんて組んでられっか」
翔吾……。
それで怒ってたんだね…。
翔吾は、暴走する千隼くんのことを助けてあげたかったんだ。
でも、千隼くんはそれを拒み続けた。
きっと…翔吾は翔吾で傷ついたんだろう。
信頼されていないって感じて…。
翔吾の口から出た言葉は冷たかった。
千隼くんは、俯いて何も言わない。
「…どうしてそんなこと言うの…。千隼くんだけの責任じゃないじゃない」
せっかく元気を取り戻していた千隼くんがまた表情を暗くしてしまった。
これじゃ何のために話し合いをしているのか分からない…。
「…じゃあ聞くけど、なんであんな急にクソボール投げ始めたんだよ」
「言いたくないっつってんだろ」
初めて千隼くんが口を開いた。
翔吾を冷たい目で見、フイッと視線を逸らす。
「ほらな。原因が分かってるのに話そうとしない。そのクセあちこちに投げて満塁作って。何度聞いても言いたくないの一点張り。そんなヤツをどうやってリードしろっつーんだよ。信頼関係もクソもない。こんな奴とバッテリーなんて組んでられっか」
翔吾……。
それで怒ってたんだね…。
翔吾は、暴走する千隼くんのことを助けてあげたかったんだ。
でも、千隼くんはそれを拒み続けた。
きっと…翔吾は翔吾で傷ついたんだろう。
信頼されていないって感じて…。