雨降る日のキセキ
そう話す望月くんの顔はどこか悲しそうだった。
サワサワと申し訳なさが胸に広がっていく。
「…ごめんね…」
「いーよ別に。そのかわり、連絡先教えてくんね?」
連絡先を教えるまでずっと聞かれ続けるんだろうな…。
「…わかったよ…」
仕方なくQRコードを読み取り、連絡先を追加する。
「このアイコン誰?彼氏?」
「……ううん」
アイコンは朝陽くんの後ろ姿。
首から下しか映ってないから、私だけがわかる朝陽くんの写真だ。
キモい女だなと自分でも思ってる。
いい加減変えなきゃいけないって。
でも、これを変えると朝陽くんがいなくなってしまう気がして変えられないんだ。
サワサワと申し訳なさが胸に広がっていく。
「…ごめんね…」
「いーよ別に。そのかわり、連絡先教えてくんね?」
連絡先を教えるまでずっと聞かれ続けるんだろうな…。
「…わかったよ…」
仕方なくQRコードを読み取り、連絡先を追加する。
「このアイコン誰?彼氏?」
「……ううん」
アイコンは朝陽くんの後ろ姿。
首から下しか映ってないから、私だけがわかる朝陽くんの写真だ。
キモい女だなと自分でも思ってる。
いい加減変えなきゃいけないって。
でも、これを変えると朝陽くんがいなくなってしまう気がして変えられないんだ。