雨降る日のキセキ
「あと、赤坂のこと勝手に話して悪かった」


「ううん。むしろ、ありがとう」


千隼くんが戻ってきたから、少しは私が耐えた甲斐があったように感じる。


千隼くんの復帰は翔吾がいなかったら叶わなかった。


「これからは千隼くんと一緒に甲子園目指して頑張ろうね」


「おう。また何かあったらすぐに言えよ。俺も千隼も絶対お前のこと守ってやるから」


「ありがとね」


今日は赤坂くんはいないのかな。


少しだけ気が楽だな…。


「よしっ」


今日も頑張ろう。


今できることは部員をサポートすること。


甲子園に向けて、頑張るんだ。
< 273 / 336 >

この作品をシェア

pagetop