雨降る日のキセキ
明日からが怖いなぁ…。


「明日からは俺が千紘を守る。だから元気出せ。な?」
 

「…千隼くんが私の近くにいたら華は怒るんだよ?」


千隼くんは何もわかってない。


華の嫉妬深さは異様だ。


どうしたって私は目をつけられるし、嫌がらせが止むことはないだろう。


「んなの、俺が四六時中一緒にいりゃいーじゃん。そしたら手出しできねーだろ?」


「…そういう問題じゃないの」


「冗談だって。ホントは今日さ、安藤と話したんだよ」


……華と…。


「まぁ…これ以上千紘に手を出したらただじゃおかないってニュアンスの話をしたからさ。当面は大丈夫だと思うぜ」


「……そんなこと言ったらまた…」


「大丈夫。もうちょっとキツめに言ったから」


…ホントに大丈夫なのかな…。
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