友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
一部の記憶は失くしているというのに、そういうことはしっかりと覚えている。
いっそのこと、すべての記憶が消えてしまったほうが…どんなに楽だったことか。
1人になった夜の病室で、ふとそんなことを考えてしまったのだった。
わたしが目覚めて数日後、退院の目処が1週間後に立った。
その間も、万里くんは毎日のようにお見舞いにきてくれた。
両親を亡くしてずっと1人だったけど、記憶喪失になる前のわたしには、きっと万里くんがそばにいてくれたんだ。
そう思うことができた。
ただ、万里くんのことを『彼氏』だと思えるまでには…まだ時間がかかりそう。
記憶喪失前には付き合っていたとはいえ、わたしにとっては初対面の人がいきなり『彼氏』と言われても、いまいちピンとこないからだ。
だから、手を握られるだけですごく恥ずかしい。
いっそのこと、すべての記憶が消えてしまったほうが…どんなに楽だったことか。
1人になった夜の病室で、ふとそんなことを考えてしまったのだった。
わたしが目覚めて数日後、退院の目処が1週間後に立った。
その間も、万里くんは毎日のようにお見舞いにきてくれた。
両親を亡くしてずっと1人だったけど、記憶喪失になる前のわたしには、きっと万里くんがそばにいてくれたんだ。
そう思うことができた。
ただ、万里くんのことを『彼氏』だと思えるまでには…まだ時間がかかりそう。
記憶喪失前には付き合っていたとはいえ、わたしにとっては初対面の人がいきなり『彼氏』と言われても、いまいちピンとこないからだ。
だから、手を握られるだけですごく恥ずかしい。