友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
帰ってきてから、あのときの自分の行動が信じられなかった。

まるで、自分が自分じゃないみたいで。


でも、冷静になって考えてみたら、やっぱりあれは…間違いだった。


いくら、万里くんとぎくしゃくしているからって。

由奈が、本物の『ユナ』じゃないからって。


そうだったとしても、わたしはいけないことをしてしまったんだ。


だから今日、…一之瀬くんに会うのがものすごく憂鬱だ。

どんな顔をして会えばいいのかわからない。


…一之瀬くん、今日もサボりできてなかったらいいんだけど。


そんなことを考えながら、わたしは重い足取りで学校へと向かうのだった。



学校へ着き、教室内を見渡すと、わたしの席の隣に一之瀬くんの姿はなかった。

何食わぬ顔で自分の席に座るけれど、内心、いつ一之瀬くんがくるかヒヤヒヤしていた。
< 147 / 368 >

この作品をシェア

pagetop