友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
確かに、わたしは身の回りのことは1人でできる。

そうしないと、だれも助けてなんてくれなかったから。


高校生で、自由な1人暮らし。

一見、聞こえはいいかもしれない。


だけど、…ああそうか。


わたしといっしょに暮らしたくないのは、おじさんとおばさんのほう。

田舎に移住することは前から考えていたのかもしれないけど、それを実行に移すことで、わたしを家から追い出したかったのだ。


すでに、アパートの部屋を用意してくれているみたいだけど、おそらくその家賃の支払いはわたしの両親が遺してくれたお金からだろう。


わたしの意見も聞いて、いっしょに田舎へ引っ越すという手もあったはずだけど…。

2人の思い描く生活に、わたしは邪魔なのだ。


それに、もう部屋を借りてしまっているのなら、わたしに選択肢などない。
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