友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
「…すみません。少し体調が悪いので、ベッドを借りてもいいですか?」


本当は、嘘だけど…。


「それはいいけど、先生このあと職員室に呼ばれてるの。ちょっと席を外すけど、よくなるまで寝てくれてて構わないから」

「はい。ありがとうございます」

「鍵は開けていくからっ」


先生はそう言うと、保健室から出ていった。

わたしは、一番奥にある白いカーテンで仕切られたベッドに横になった。


どこか悪いんじゃないかと思うほど、心臓がバクバクしている。


でも、その原因はわかっている。

きっと、一之瀬くんのせいだ。


わたしは、布団の中でうずくまるようにして、うるさく鳴る胸を抑えた。



――どれくらいたっただろうか。

おそらく、体感的には30分もたっていない。


それなのに、わたしはいつの間にか眠っていたようだった。
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